4/30 長崎ぶらり旅。

長崎で、空いている時間はできるだけいろいろなものを見ようとウロウロと歩き続けた。

たまたま遭遇した帆船まつり。船の巨大さや作りの緻密さに驚き、写真をバチバチ撮っていた。そして、まちなかへ。

オランダ坂を登ってはウロウロ、キョロキョロ。階段を降りて下って、中華街までウロウロ。お店にはいるという訳でもなく、やたらキョロキョロウロウロし続けた。

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初めて行く土地は、どうしてこんなに楽しいんだろう。興奮しっぱなし。

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(↑「出島」の写真)

そして、ワークショップが終わり、長崎最終日の3日目。長崎を発つ16時までは、時間があるからと、行く予定の場所を詰め詰めにしてホテルを出た。

まずは、美術館に行って展示をゆっくり見よう。それから、喫茶富士男でタマゴサンド食べるぞと意気込んで、美術館へ向かう。

その途中、前日の夜にも気になっていた古くていい感じの雰囲気のビルが。神戸の海運ビルを想い出す。そのビル一階の隅っこに、小さな看板のようなものが目についた。

「あ、何かある」と思った瞬間、私は、上へ上へと昇った。(直感で良さそうと感じると勝手に身体が動く。)

ビル入口

三階まで昇ると、そこには何部屋かあり、奥にギャラリーのようなスペースがあって、ちょうどそこから一人の女性が出てきた。私は、ちょっと緊張して、「あ、見てもいいですか?」と尋ねた。女性は、「どうぞ」とにこやかに私を入れてくれて、すぐに違う部屋に行ってしまった。

しばらく、作品と空間をゆっくりと眺め、「あ~、いいなぁ、こんなん作れて」と、(いい作品を見るとついこうつぶやいてしまう)羨ましい気持ちでじっと眺めていた。

すると、先ほどの女性が部屋に戻ってきて「これ、彫ってるのよ~」と、新作(?)の珈琲カップを持ってきて、私に差し出してくれたので私は恐る恐る持ってみた・・・ずしりとしている。そして、彼女が作っているものの説明(作品の作る工程)やこの場所(空間)にギャラリーを構えたいきさつなどの話をしてくれた。

実は私は、少し前から、自分の作品作りや作家活動に「これじゃだめだ」という不安感や迷いを抱き続けていて、とりあえず今はいろいろな作家さんや作品と出会って自分の眼で見てみようという想いで日々を過ごしていた。

彼女はおそらくそれを察して、自分の話をしてくれたのではないかと思う。

途中、自分自身の最近抱いている不安感の話をすると、彼女は自分の作業場に、私を連れていってくれて、ひき続き自分の話をしてくれた。

彼女の話のひとつひとつが、最近の私が求めているような話(聴きたかった話)だったので、私は彼女の話を聴き流さないように、すごく真剣にすごく集中して聴いた。

彼女が生活の中で考えていることや、自分の生活空間の大切さの話、教室の生徒さんの話、作り始めた頃の話・・・いろいろな話をしてくれて、どれも今の私にとってすごく大切な話なので、録音するか、書き留めておきたいくらいだった。そんなことはできないので、できるだけ自分の記憶に留めようと一生懸命真剣に話を聴いた。

そして、時間はあっという間にたち、(約四時間くらいだったかな)彼女は作業があるし、私もそろそろ行かねばならないので、最後に彼女の作品を改めて見せてもらい、気にいったものを購入した。小皿と珈琲カップ。

彼女の作った珈琲カップは、とてもずっしりしていて、すごく好きなかたち。これで作業の合間に、珈琲を飲みたい。彼女の作品が私のアトリエに在るということは、すごく重要な気がして、大切に大切に作品を手にした。

予定では、いろんな場所に行くつもりだったけど、彼女との時間で大満足だったので、私はすぐに小倉へ帰ることにした。

「求めていたら、自然と出会う。」そういう言葉、いくつかあるけど、それは本当だと思う。話を聴きながら、益々強く感じた。

最近いろいろ血迷っているけど、(生きている限り、血迷い続けるのかもしれないけど)生き方にもそれぞれのかたちがあるのだから、行きたい方向に向かって歩いていけばいい。自分をそんな卑下する必要もないなぁ。

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彼女に、また会いに来よう。

楽しみなことがまた一つ増えた。