いつも姉のものをこそこそと覗き見て育った、私。
小学生の頃、姉の『伝染るんです。』を姉がいない隙に影でこっそりと読んでいた。
穴に吸い込まれるおばさんのシーンが怖くて忘れられなかった。
かわうそくんの性格の悪さがどうも気になって(たぶん好きで)、交換日記や手紙にかわうそくんの落書きをよく描いてた。
数々の思い出や何とも言えない感情を生み出してくれた『伝染るんです。』
他の漫画は、あまり読んでいないからファンとは言えないのだろうけど(すみません。)、吉田戦車さんと会える日が来るとは・・・。
漫画ミュージアムでのサイン会に申込み、嬉しくて楽しみでたまらなかった。
サイン会当日、いざ本人を目の前にすると緊張して低くて小さな声がますます小さく低くなり、ろくに話せなかった。(話す必要はないんだろうけど。)
握手は忘れなかった。サインをいただいた直後、冷たくなった手をすかさず差し伸べた。
「ありがとうございました。」を言い忘れた気がする。
かわうそくんも、私の原風景といえるんじゃないかな。
かわうそくんが…かわうそくんが…手元に来てくれて、嬉しい。嬉しいよ
へい、らっしゃい。かわうそ・・・。
今年の夏は、熱い。自分の中で、何かがふつふつと沸き立ってる。